室内温度で脳神経の年齢が変わる!?
皆様、こんにちは。
朝は玄関を出た時に身震いを感じるようになり、今年もあと2ケ月切ってしまったことを実感している今日この頃です。
空気の乾燥も実感できる季節となりましたので、皆様どうぞご自愛くださいませ。
さて、本日は室温にまつわるお話でございますが、我が家は適温26℃の暖かい地域に生息しているフクロモモンガがいますので、割と室温を気にしております。
特に身体の小さいペットと一緒に暮らしている方は気を遣われる部分かと存じますが、人間においてもなんと!室温で脳の若さが変わってしまうというお話です。
最新の解析では「冬場に1度温かい家に住むと脳神経が2歳若くなる」とのことで、慶應義塾大学の研究チームが40代~80代の約150名の脳画像を調べたところ、脳の神経線維の質などを点数化して比較すると、室温が5度暖かくなることで脳年齢が10歳若く保てることがわかったそうです。
寒い家では室温の変化によって、血管の拡張収縮が繰り返されて動脈硬化が進行しやすく、脳が早く劣化してしまうと考察されており、温かい家では認知症の発症も遅くなると言われています。
世界では室温についての注目が高まっているようで、2018年にWHO(世界保健機関)から、冬の住宅の最低室内温度として「18℃以上」と強く勧告されました。
高齢者や小児においてはもっと温かい温度が推奨されています。
イギリスではすでに「家の寒さと死亡率の関係」について数十年にわたって調査されていて、英国保健省では「住宅におけるすべての室温の最低推奨室温が18℃」と定められており、住宅の健康度監査や暖房費用の支援なども行われていました。
日本でも冬になると「ヒートショック」という言葉がメディアでも取り上げられますが、お風呂場や脱衣所を中心としたお話が多い印象です。
実際、国土交通省で約2000戸を対象に調査した結果では、居間で6割、寝室・脱衣所に至っては9割もの家が18度に達しておらず、廊下・脱衣所の平均値は約12度、居間でも16度とのデータが出ています。
廊下や脱衣所に出てなんとなく「寒いなぁ…でもしょうがないか」と思っていた私も、データを見て思った以上に室温は低いのだとびっくりいたしました(; ・`д・´)
寒ければ着込めば良いのでは?と考えてしまいますが、「着込まない」ということも室内において活発性を増し、筋肉量の維持と脳への健康に繋がるそうです。
皆様もこの機会に健康のための室温が保たれているか、確認されてみてはいかがでしょうか。
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