在来浴室からユニットバスのリフォームで注意すべきこと|松戸市のお風呂リフォーム
昔ながらのタイルでつくられた在来浴室からユニットバスへのリフォームは、断熱性や清掃性などメリットが大きく、検討する方も多いです。
しかし築年数が経っていると、水漏れや土台の腐食、シロアリ被害といったトラブルが発覚することも少なくありません。
今回は在来浴室からユニットバスへリフォームするときのチェックポイント、同時に工事したほうが良い箇所などをまとめました。
Contents
そもそも在来浴室とはどんなお風呂?
木造戸建て住宅のお風呂は主に、在来浴室とユニットバスの2種類に分かれています。まずはそれぞれの特徴や違いを把握しておきましょう。
・在来浴室とは
ユニットバスが普及する前の戸建て浴室は、タイルづくりの在来工法でつくるのが一般的でした。在来浴室は基本的にすべて手作りとなるため、タイルや浴槽のサイズなどを自由に選べるのが特徴です。
固いモルタルの上にタイルを貼る構造なので、築年数が経つと水漏れしやすいのがデメリット。一つひとつ手作業なので工期と費用も掛かり、リフォーム中お風呂に入れない期間が長いため、最近は少数派になりつつあります。
・ユニットバスとは
天井・壁・床がワンセットのユニットバスは、工期短縮とコスト削減のメリットから、新築・リフォームの標準仕様になりつつあります。マニュアルがあるので施工ミスが起きにくく、将来の水漏れの心配が少ない点も大きなメリット。
断熱性や清掃性にも優れていて、デザインバリエーションやオプション装備も最近は豊富です。
在来浴室からユニットバスリフォームで注意すべきこと
・浴槽のサイズ
昔は肩まで浸かれる深い浴槽が主流でしたが、最近のユニットバスは欧米のような浅型の浴槽になっています。またメーカーや現在の寸法によっては浴槽が狭くなってしまうケースなどもあるため、浴槽のサイズをしっかり確認しましょう。
・浴室の寸法
ユニットバスは洗面所の床とバリアフリーになるのも大きなメリットですが、浴室の床が高くなるので相対的に天井高は低くなるケースが多いです。
数十センチ天井が低くなることもあるため、結構圧迫感が出てしまう可能性があります。メーカーによっては天井高が違う製品をラインナップしたり、ドーム型の天井オプションを用意したりしています。
・ドアの幅や開閉方法
在来浴室をユニットバスに交換すると、洗面所との出入り口も新しくなるため、寸法や開閉方法をしっかりチェックしましょう。
ご家族に入浴介助が必要な方が居る場合、今よりドア幅が狭くなってしまうと不具合が出てしまいます。折れ戸・開き戸・引き戸など開閉方法によっても使い勝手が変わるので、使いにくくならないモノを選んでください。
※ユニットバス選びで後悔しないために
上でご紹介したサイズ違いや使い勝手による失敗や不満を防ぐために、なるべく実物のユニットバスをチェックしましょう。
ユニットバスを製造している設備メーカーは、実物を体感できるショールームを各地に用意しています。実際の寸法を体感したり、浴槽に入ったりしてイメージ違いを防ぎましょう。
【工事前にチェック】
ここから先のポイントは本来私たち施工店がチェックすべき内容ですが、お施主様も知っておいて損はありません。施工店選びの際のチェックポイントにもなりますので、ぜひ覚えておいてください。
・水漏れによる土台腐食
タイルの在来浴室は細かいヒビ割れやスキマからの水漏れが発生しやすく、土台が濡れ続けて腐食しているケースがあります。お風呂場の土台は実際にのぞくことができないため、事前にチェックを怠って工事中に発覚すると工期が伸びてしまうことも…。
- ・洗面所の床がフワフワしている
- ・お風呂場に大きなヒビ割れが多い
- ・お風呂に入ったあと基礎の外側が湿っている
上記のような症状が出ている場合、土台腐食に備えた見積もりと工事日程を組む必要があります。契約に進む前に、土台が腐食していた時の対応について確認してみてください。
・既存浴槽の搬出経路
新築時に設置した大きな浴槽が、廊下や玄関を通らず搬出できないというのは、意外と多い失敗ケースです。ステンレスやホーローの頑丈な浴槽は切断するのも難しく、予定になかった窓を壊して搬出するといった失敗談も…。
こちらも本来は施工店のチェックポイントですが、今の浴槽が大きい場合は搬出経路を確認してみた方が良いかもしれません。
ユニットバスと一緒に工事したほうが良い場所
在来浴室をユニットバスにしたあと、「一緒にやっておけばよかった!」と後悔することが多いポイントをご紹介します。同時に工事したほうが後で単品工事するよりオトクになるため、一緒に検討してみてください。
・給湯器
今使っている給湯器が10年前後の場合、ユニットバスと同時の交換を検討するのがおすすめです。ユニットバスの新しい壁に古いリモコンを付けるとちょっと見栄えが悪く、意外と後悔する方が多いです。安全に使用できる標準使用期間も10年と定められているため、まだ壊れていなくてもそれほど損にはならないでしょう。
お風呂工事には必ず水道屋さんが来るので、同時に交換すれば工事費も安く抑えられます。もちろん壊われるまで使ってから交換するのも問題ありませんが、費用だけでも確認してみて下さい。
・お風呂場の窓
20~30年経っているお住まいの場合、ユニットバスが新しくなると古い窓が目につくことが多いです。清掃しても汚れが残ってしまう場合は、窓の交換も一緒に検討してみてください。
ユニットバスは断熱性に優れているので、ペアガラスの窓に交換してあげるとさらに冬の快適性がアップします。サッシ自体がキレイな場合は、ガラスだけ断熱性が高いペアガラスに交換するのもおすすめです。
こちらもユニットバス工事で必ず大工さんが来るため、単品工事よりオトクに交換することができます。
・洗面所の内装
ユニットバス工事では出入り口周辺の補修が必ず発生するため、今のクロスやクッションフロアが10年前後経っているなら同時工事がおすすめです。
部分補修や一面だけの張り替えでコストを抑えることもできますが、数年後に張り替える可能性があるなら同時の方がオトク♪
在来浴室からユニットバスリフォーム工事の流れと費用実例
実際に在来浴室からユニットバスに交換したリフォーム実例を見ながら、工事の流れを解説します。
【1日目】
まずは床壁のタイルを解体して浴槽も運びだし、浴室内をまっさらな状態にします。
解体後は新しいユニットバスを設置する土間コンクリートの打設と、給排水の先行配管を行います。
【2日目】
前日打設した土間コンクリートを乾かす養生期間を1日設けます。万が一土台や柱が腐食していた時の補修予備日も兼ねています。
【3日目】
新しいユニットバスを組み立てていきます。
【4~5日目】
新しいドアに合わせた枠を設置し、壁のクロスと床材を補修して完成です。
ご自宅の状況や工事内容にもよりますが、お風呂に入れない期間は4~5日間です。
価格 | 800,000 円(税込) |
---|---|
工期 | 5日 |
採用製品 | 浴室 TOTO サザナ(1216サイズ) |
ほかにも浴室リフォームの施工事例を掲載していますので、こちらもご覧ください。
在来浴室のリフォーム選択肢
在来浴室のリフォームはユニットバスへの交換が一番おすすめですが、状況やご要望によっては他の選択肢の方が合っているケースもあります。
- ・在来で作り直す
- ・ユニットバスに交換する
- ・浴槽だけ交換する
- ・ハーフユニットに交換する
- ・タイルにフィルムやパネルを上張りする
代表的なリフォーム方法だけでも上のような選択肢があります。例えば今後数十年長く暮らすならユニットバスがおすすめですが、あと10年で建て替えるまでのつなぎなら浴槽だけ交換の方が良いかもしれません。
「予算」と「あと何年暮らすのか」というバランスをしっかり考え、ムダのないリフォーム内容を選びましょう。
千葉の浴室リフォームは一級建築士のいるカラーズで
工事の技術力が求められる在来浴室のリフォームは、建物診断力と適切な提案力を持ったリフォーム専門店に相談しましょう。千葉県でのお風呂リフォームなら、一級建築士のいるカラーズにおまかせください。
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